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Facebook広告運用代行の料金はいくらにするべきか

9 分で読めます
MK

Marta Kowalczyk

エージェンシー・オペレーションズリード

Facebook広告運用代行の料金は、他の代理店がいくら提示しているかよりも、自社の3つの数字で決まります。クライアント1社にかかる時間、1時間あたりのコスト、そして必要な利益率です。この3つを正しく押さえれば、月額固定、広告費の手数料率、ハイブリッド型といった料金体系は、すでにわかっている最低料金の上にどう組み立てるか、という選択にすぎなくなります。

結論: まず最低料金を計算しましょう。クライアント1社あたりの月間工数 × 1時間あたりの総コスト ÷(1 − 目標利益率)です。そのうえで、どの形で提示するかを選びます。月額固定は小規模なアカウントや季節性の強いアカウントに、広告費の手数料率は成長中のアカウントに向いています。基本料金に手数料率を組み合わせたハイブリッド型なら、最低料金を守りながら成長の恩恵も分け合えます。

この記事で扱うのは料金設定です。媒体費そのものを誰がMetaに支払うかはMeta広告の代理店請求のガイドを、広告アカウントを誰が所有すべきかは代理店と広告アカウントの所有権をご覧ください。ここでは市場の相場は示しません。公開されている調査は国やサービス範囲によって大きく異なるため、以下の数字はすべて仮の例であり、自社の数字に置き換えて使ってください。

Facebook広告運用代行の主な料金体系は?

EC事業者のMeta広告を運用する代理店やフリーランスは、5つの要素を使います。単独ではなく、組み合わせて使うのが一般的です。

  • 月額固定。 媒体、キャンペーン、クリエイティブの本数、レポートといった合意した範囲に対する、毎月決まった料金です。双方にとって予測しやすい方式です。
  • 広告費の手数料率。 クライアントがその月に使った媒体費の一定割合を料金とします。アカウントの成長とともに料金も増えます。
  • ハイブリッド型。 最低料金をカバーする基本料金に、一定額を超えた広告費の手数料率を上乗せします。
  • 成果報酬型。 売上、MER、貢献利益など、合意した成果に連動するボーナスや配分です。
  • 初期費用。 アカウント診断、計測の確認、アカウント構成、最初のクリエイティブ制作に対する一度きりの料金です。

どの方式も、代理店とクライアントの間でリスクの持ち方を変えます。月額固定では、忙しい月のリスクを代理店が負います。手数料率では、予算が小さいリスクを代理店が負います。成果報酬では、計測が不正確なリスクを双方が負います。

Facebook広告運用代行の料金体系の比較:月額固定、広告費の手数料率、ハイブリッド型、成果報酬型
広告運用の料金を決める4つの方式

月額固定と広告費の手数料率、どちらが合う?

月額固定か広告費の手数料率かという議論は、実のところ、自社の作業量が何に比例するかという問題です。運用するキャンペーンやクリエイティブの数なのか、その裏にある予算の大きさなのか、です。

月額固定が合うのは、広告費に関係なく作業量が一定のときです。予算が控えめなブランドでも、毎週のクリエイティブ更新、カタログの確認、レポート作成が必要なことがあり、それには大きなアカウントと同じ時間がかかります。季節性の強いブランドにも月額固定が向いています。手数料率だと、セールのたびに代理店の収入が大きく上下するからです。

広告費の手数料率が合うのは、予算が増えると本当に作業も増えるときです。キャンペーン、オーディエンス、テストするクリエイティブ、媒体が増えていく場合です。代理店の収入がクライアントの成長と連動する点も利点です。弱点は予算が小さいときで、小さな予算に妥当な手数料率を掛けると、そのアカウントの運用コストを下回ることがよくあります。

同じ仮のクライアントについて、3つの予算水準で主な3方式がどうなるかを見てみましょう。月額固定は1,700ユーロ、手数料率は10%、ハイブリッド型は1,700ユーロに、20,000ユーロを超えた広告費の4%を加えたものです。

月間広告費月額固定広告費の10%ハイブリッド型
10,000ユーロ1,700ユーロ1,000ユーロ1,700ユーロ
20,000ユーロ1,700ユーロ2,000ユーロ1,700ユーロ
40,000ユーロ1,700ユーロ4,000ユーロ2,500ユーロ

10,000ユーロのとき、手数料率の方式は下で計算する最低料金を下回ります。40,000ユーロのときは、月額固定では増えた作業の分が支払われず、純粋な手数料率ではクライアントにとって割高に感じられるかもしれません。ハイブリッド型はどの水準でも最低料金を上回り、増え方もゆるやかです。

最低料金はどう計算する?

最低料金とは、そのクライアントで目標利益率を確保できる最も低い月額料金のことで、営業の打ち合わせの前に3つの数字から計算できます。

ステップ1:請求可能な1時間あたりの総コスト。 メディアバイヤー1人にかかる年間の費用、つまり給与、税金、ツール、間接費の配分をすべて合計し、実際に請求できる時間で割ります。仮の代理店では、バイヤー1人の人件費が年54,000ユーロ、間接費とツールが18,000ユーロで、合計72,000ユーロです。請求できるのは週約30時間を48週、つまり1,440時間です。1時間あたりのコストは72,000ユーロ ÷ 1,440 = 50ユーロです。

ステップ2:クライアント1社あたりの月間工数。 広告マネージャで作業する時間だけでなく、すべてを数えます。入稿、最適化、クリエイティブのブリーフ、カタログの修正、レポート、打ち合わせ、メールです。例のクライアントは月に20時間かかるので、対応コストは1,000ユーロです。

ステップ3:目標利益率。 対応コストを差し引いたあと、料金のうちどれだけを残したいかを決めます。目標利益率が40%なら、コストを0.6で割ります。1,000ユーロ ÷ 0.6 = 1,667ユーロで、切り上げて1,700ユーロ。これがこのクライアントの最低料金です。

数字が正しいか、逆からも確かめましょう。料金1,700ユーロから対応コスト1,000ユーロを引くと700ユーロが残り、これは料金の41%です。そのクライアントにあとから25時間かかるようになると、対応コストは1,250ユーロになり、利益率は26%に下がります。これは増えた時間を吸収するサインではなく、料金を見直すサインです。

料金設定の失敗の多くは、代理店の利益率で起きています。競合の料金表をもとに見積もり、手のかかるクライアント1社が手のかからない3社分の利益を食いつぶしていると後から気づくのです。クライアントごとの工数を2か月記録するだけでも、修正に必要なデータが手に入ります。成長に伴う役割と作業量の変化は、代理店を6社から20社に拡大するガイドで解説しています。

初期費用と最低条件はどう設定する?

初期費用と最低条件は、クライアントとの関係で最もコストのかかる時期、つまり作業が最も多くデータが最も少ない最初の1か月から代理店を守ります。

初期費用。 最初の1か月には通常、アカウント診断、計測とカタログの確認、新しいキャンペーン構成、最初のクリエイティブ制作が含まれます。料金は月額と同じ考え方で決めましょう。初期設定に15時間かかり、1時間50ユーロなら、コストは750ユーロです。利益率40%なら、料金は750ユーロ ÷ 0.6 = 1,250ユーロです。最初の1週間に通常どんな作業があるかは、クライアントのオンボーディングガイドにまとめています。

最低月額料金。 どの料金体系を使う場合も、最低料金を契約書に最低額として明記しましょう。手数料率の契約なら、「広告費の10%、ただし最低月額1,700ユーロ」となります。

最低契約期間。 Metaのキャンペーンはデータが集まるまで時間がかかるため、4週間で解約するクライアントは成果を目にすることがほとんどなく、代理店のせいにしがちです。数か月の最低契約期間を設け、その後は1か月前の解約予告とすれば、双方にとって公平な検証期間になります。

最低広告費。 どの予算を下回るクライアントは引き受けないかを決めておきましょう。学習に十分なデータが集まらないアカウントや、最低料金がクライアントのマーケティング費用全体の大きな割合を占めてしまうアカウントです。

成果報酬型が機能するのはどんなとき?

成果報酬型が機能するのは、最初のキャンペーンを配信する前に、代理店とクライアントが唯一の基準となるデータと、何を成果とみなすかについて合意しているときだけです。

媒体が報告するROASを報酬の基準にするのは避けましょう。媒体ごとに独自のアトリビューションのルールでコンバージョンを数えるため、Meta、Google、TikTokの合計が、ストアが実際に受けた注文数を上回ることがあります。代わりにストアのデータにもとづく指標を使います。マーケティング効率比率(MER)、新規顧客の売上、貢献利益です。それぞれの計算方法は、MERとROASの違い、POASとROASの違い、貢献利益のガイドで解説しています。

現実的な仕組みを仮の数字で示します。基本料金1,700ユーロに、合意した基準値の月30,000ユーロを超えた貢献利益の5%を加え、ボーナスの上限は2,000ユーロとします。クライアントの貢献利益が42,000ユーロになれば、ボーナスは12,000ユーロの5%で600ユーロ、料金の合計は2,300ユーロです。基準値、計測期間、返品・返金の扱い、上限を書面に残しましょう。

クライアントの料金体系を変えるべきタイミングは?

料金体系を変えるのは、料金を上げたいときだけでなく、作業の中身が変わったときです。月の途中ではなく、契約の見直しのタイミングで計画しましょう。

  • 広告費が一定の水準を超えた。 月額固定のクライアントが予算を2倍にすると、たいていキャンペーンもクリエイティブも増えます。ハイブリッド型に移りましょう。
  • 対応範囲に媒体が加わった。 GoogleやTikTokの追加は新しい作業です。月額固定の追加項目か、新しい広告費の区分として料金を設定します。
  • 広告費の変動が大きくなった。 大型セールの月と静かな月を行き来するクライアントは、固定料金のほうを好むかもしれません。代理店にとっても同じです。
  • 計測が信頼できるようになった。 ストアのデータと広告費がつながり、信頼できるようになれば、成果報酬の部分を加えても双方にとって公平です。
  • 工数がずれてきた。 工数の記録で、あるクライアントが3か月続けて想定より30%多く時間を使っているなら、料金を見直しましょう。

契約書には何を書くべき?

契約書は料金体系を双方が確認できる形にするものなので、お金、所有権、対応範囲をわかりやすい言葉でカバーしましょう。

  • 広告費はクライアントが直接支払う。 Metaなどの媒体に、クライアント自身の支払い方法で支払ってもらい、代理店の請求書は手数料だけにします。選択肢はMeta広告の代理店請求のガイドをご覧ください。
  • 広告アカウント、ピクセルまたはデータセット、カタログはクライアントが所有し、 代理店のビジネスポートフォリオにパートナーアクセスを付与します。オーナーがアクセスを付与する方法は、Metaのパートナーアクセスのページで説明されています。
  • 対応範囲: 媒体、稼働中のキャンペーン数、クリエイティブの本数、レポートの頻度、追加作業とみなすもの。
  • 料金の計算式: 方式、手数料率、基準額、最低料金、広告費の測り方(暦月ごとの媒体の請求レポート)。
  • 成果報酬の条件(ある場合):指標、データソース、基準値、期間、上限。
  • 期間、解約予告、終了時の対応: 最低契約期間、解約予告の期間、クライアントが離れるときに引き渡すもの。

Wevionの役割

日々のアカウント作業で節約できた時間は、そのまま上で計算した利益率に上乗せされます。だからこそ、各クライアントを支えるツールは料金と同じくらい重要です。

WevionはMeta、Google、TikTok、Snapchat、Taboola、Outbrainの広告アカウントを各媒体の公式APIで接続し、データを約15分ごとに同期して、クライアントごとに専用のワークスペースを用意します。そのため代理店は、アカウントに1つずつログインしなくても、全クライアントの広告費と成果をひとつのダッシュボードで確認できます。

マネージャー、メディアバイヤー、財務、閲覧者といったチームロールで、各メンバーが担当するクライアントだけにアクセスを絞れます。一括ローンチャーを使えば、ひとつのグリッドから複数の媒体にまたがってキャンペーンを作成でき、自動化ルールでは停止、有効化、予算の変更、またはアラートの送信だけを行えます。媒体をまたいで予算を動かす場合は、ベータ版のクロスプラットフォームルールを使えます。

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まとめ

  • まず最低料金を計算します。式は、月間工数 × 請求可能な1時間あたりのコスト ÷(1 − 目標利益率)です。
  • 月額固定は小規模、安定、季節性の強いアカウントに、広告費の手数料率は成長中のアカウントに向いています。
  • 基本料金と一定額を超えた手数料率を組み合わせたハイブリッド型は、最低料金を守りながら成長の恩恵を分け合えます。
  • 最初の1か月には初期費用を設定し、どの契約にも最低月額料金を明記します。
  • 成果報酬は、媒体のROASだけに頼らず、MERや貢献利益のようなストアのデータにもとづく指標に連動させます。
  • 広告費はクライアントに直接支払ってもらい、アカウントもクライアントが所有します。代理店は手数料だけを請求します。
  • クライアントごとの工数を記録し、作業の中身が変わったら料金を見直します。

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