コンテンツにスキップ

Google広告のデイパーティング:成果の出る広告のスケジュール設定

8 分で読めます
RM

Rafael Moreira

シニア・パフォーマンスマーケター

Google広告のデイパーティングとは、広告を配信できる時間帯と曜日を決め、手動入札の場合は時間帯ごとに入札単価をどれだけ上げ下げするかを決めることです。使う機能は広告のスケジュールです。設定は簡単ですが、間違えやすい機能でもあります。アカウントのタイムゾーンと入札戦略という2つの要素で、動きが変わるからです。

結論: キャンペーンに広告のスケジュールを設定します(1日最大6枠、アカウントのタイムゾーン基準)。個別クリック単価(手動CPC)では、時間帯ごとに-90%から+900%の範囲で入札単価を調整できます。スマート自動入札ではこの入札単価調整は使われませんが、スケジュール自体は守られるので、明らかに赤字の時間帯だけを除外しましょう。P-MAXはスケジュールを設定できますが、時間帯別の入札単価調整はできません。

Meta広告も運用しているなら、Meta広告のスケジュール設定ガイドで同じ考え方を解説しています。Metaではルールがかなり違います。この記事ではGoogleについて解説します。

Google広告のデイパーティングとは?

デイパーティングとは、時間帯や曜日によって広告の配信を制限したり、重みづけを変えたりすることです。Googleではこの機能を広告のスケジュール設定と呼んでいて、特定の時間帯や曜日に広告を限定したり、その時間帯の入札単価を上げ下げしたりできます。デフォルトでは、キャンペーンは毎日終日配信されます。

使えるレバーは2つあります。

  • スケジュール: そもそも広告を表示してよい時間帯。スケジュール外では、キャンペーンはオークションに参加しません。
  • スケジュール別の入札単価調整: ある時間帯の入札単価に加算または減算する割合。Googleの入札単価調整のページでは、広告のスケジュールの調整範囲は-90%から+900%とされています。

どちらのレバーを使えるかは入札戦略で決まります。だからこそ、設定の順番が大切です。

広告のスケジュールはどう設定するか?

広告のスケジュールは「キャンペーン」メニューにあります。Googleの設定方法の記事では、次の3ステップで説明されています。

  1. 「広告のスケジュール」を開き、鉛筆アイコンを選んでキャンペーンを選択します。
  2. 曜日と開始・終了時刻を選びます。
  3. 「保存」を選びます。

つまずきやすい点が3つあります。

  • 1日6枠まで。 Googleでは、キャンペーンごとに1日最大6つの広告のスケジュールを設定できます。
  • 15分単位。 開始時刻と終了時刻は15分刻みです。Google Ads APIが受け付けるのは :00、:15、:30、:45 だけです。
  • 日付をまたぐと枠が分かれる。 22:00から02:00までの時間帯には、24:00で終わる枠と、翌日の00:00に始まる枠の2つが必要です。

同じページには、広告が配信された時間帯のグラフがあり、「日時」「日」「時」の表示を切り替えられます。何かを変える前に、ここで成果を読みます。

アカウントのタイムゾーンはなぜ重要なのか?

広告のスケジュールはすべて、顧客のタイムゾーンではなく、アカウントのタイムゾーンで動きます。Googleは、広告のスケジュールはアカウントのタイムゾーンに基づいて設定されるので、顧客が別の地域にいる場合は調整するよう案内しています。

これで困るのが代理店や越境販売の事業者です。アカウントがロンドン時間でキャンペーンがニューヨークを対象にしている場合、「9:00から18:00」のスケジュールは、冬のニューヨーク時間では実際には4:00から13:00に配信されます。

これは設定では直せません。Googleのタイムゾーンのページによると、標準の配信アカウントではタイムゾーンの変更はサポートされなくなりました。回避策は正しいタイムゾーンで新しいアカウントを作ることですが、コピーしたキャンペーンは履歴なしで始まります。1つのアカウントで複数の地域を扱うなら、タイムゾーンごとにキャンペーンを分け、それぞれにずらしたスケジュールを設定するのが現実的です。

関連する事実が2つあります。同じページによると、レポートもアカウントのタイムゾーンを使いますが、請求関連のページは常に太平洋時間で表示されます。

時間別・曜日別のレポートはどう読むか?

判断する前に最低4週間分のデータを読み、各時間帯はクリックではなく、コンバージョン単価かコンバージョン値で評価しましょう。

例で考えてみます。ある検索キャンペーンが先月€3,000を消化し、コンバージョンは60件、CPAは€50でした。時間別の表示は次のとおりです。

時間帯消化額コンバージョンCPA
00:00〜06:00€4503€150
06:00〜24:00€2,55057€44.74
終日€3,00060€50

深夜の時間帯は、コンバージョンあたりのコストが平均の3倍です。簡単に削れそうに見えますが、先に2つ確認しましょう。

コンバージョンの遅れ。 Googleの時間別コンバージョンの記事によると、標準の「コンバージョン」列は、販売の日ではなく広告がクリックされた日にコンバージョンを記録します。23:00にクリックして翌朝10:00に購入した人は、深夜に数えられます。時間帯の判断ではクリックを評価しているので、これは望ましい動きです。ただし、直近数日のデータは常に不完全です。

サンプルの大きさ。 3件のコンバージョンでは、傾向とはいえません。Googleは時間帯の判断に最低件数を示していません。私たちの目安は、ある時間帯のコンバージョンが期間中に約15件未満なら、行動する前に期間を広げることです。

入札単価調整とスマート自動入札:実際に効くのはどちらか?

ここが、デイパーティングの解説の多くが飛ばしている部分です。Googleの入札単価調整のページによると、スマート自動入札の戦略は手動の入札単価調整を使いません(例として挙げられているのは「土曜日は+20%」)。ただし、広告のスケジュールの設定は守ります。Googleのスマート自動入札についてのページによると、スマート自動入札はすでに曜日と時間帯をオークションのシグナルとして使っています。

個別クリック単価(手動CPC)スマート自動入札(目標アクション単価、目標広告費用対効果、コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化)
広告のスケジュール(時間帯ごとのオン・オフ)守られる守られる
時間帯別の入札単価調整適用される(-90%〜+900%)使われない
時間帯の重みを決めるのは運用者Google(オークションごと)
デイパーティングの用途強い時間帯に入札を寄せるコンバージョンしない時間帯を除外する

個別クリック単価では、18:00から22:00に+20%の調整を設定すると、その時間帯の€1.00の入札単価は€1.20になります。Googleはすべての調整を合わせた効果の上限を+900%、下限を-90%としています。

スマート自動入札では、使えるレバーはスケジュールだけです。理由はGoogle広告のスマート自動入札ガイドで解説しています。入札単価はオークションごとに決まるので、そこに固定の割合を上乗せすると、その仕組みとぶつかってしまいます。そのため、時間帯の除外は大ざっぱな手段でもあります。スマート自動入札は、すでに3:00には低く入札して安いコンバージョンを取っているかもしれません。アルゴリズムが適応する時間を取ったあとも赤字が続く時間帯だけを除外しましょう。

Google広告のデイパーティングの4ステップ:時間別レポートを読む、広告のスケジュールを設定、調整か除外、再確認する
Google広告のデイパーティングの手順

デイパーティングが役立つとき、逆効果になるときは?

デイパーティングが役立つのは、ビジネスそのものに営業時間があり、データもそれを示しているときです。

  • コールセンターのあるリード獲得。 2:00に電話アセットを出しても誰も出ません。電話は営業時間に合わせてスケジュールします。
  • 個別クリック単価で明らかに成果のない時間帯。 深夜の時間帯が何か月もCPAの3倍でコンバージョンしているなら、入札を下げるか、配信を止めます。
  • 限られた予算。 昼までに使い切ってしまう少ない予算は、最もコンバージョンする時間帯に寄せられます。
  • 終了時刻が決まったプロモーション。 深夜0時に終わるタイムセールは、00:30に消化すべきではありません。

逆効果になるのは次のようなときです。

  • データが少ないのに時間帯を削る。 2週間、時間帯ごとに数件のコンバージョンでは、ただのノイズです。
  • スマート自動入札とぶつかる。 時間帯を外すと、アルゴリズムが参加できるオークションとデータが減り、ほかの時間帯のCPAが上がることがあります。
  • 夜に比較検討し、昼に購入する。 夜にクリックして翌朝コンバージョンした分は夜に数えられるので、削る前にレポートを確認しましょう。

スケジュールを設定すると、予算の動きも変わります。Googleの広告のスケジュール設定のページによると、スケジュールを設定したキャンペーンも、配信する曜日や時間の数にかかわらず、1日の平均予算の30.4倍という月間の上限に向けて消化を進めます。

P-MAXのデイパーティングはどうなるか?

P-MAX(Performance Max)にも広告のスケジュールはあります。GoogleのP-MAXの設定に関する記事では「その他の設定」に広告のスケジュール設定があり、決まった時間帯にキャンペーンの配信を止められます。

できないのは、時間帯ごとの入札です。GoogleのP-MAXの互換性の表では、広告のスケジュールの入札単価調整は、デバイスの入札単価調整とともに利用できないとされています。スマート自動入札と同じく、使えるレバーはスケジュールだけなので、控えめに使いましょう。P-MAXでより重要な設定は、P-MAXキャンペーンの構成ガイドで解説しています。

自動ルールでデイパーティングはできるか?

場合によってはできます。平日の朝に予算を上げたり、週末にキャンペーンを停止したりするルールは、大まかなスケジュールとして機能します。Google広告の自動ルールのガイドで実行タイミングの制約を解説していますが、その制約のため、数時間より細かい制御には向きません。時間単位の制御には、広告のスケジュールを使いましょう。

Wevionが役立つ場面

同じ予算をMetaやTikTokでも運用していると、デイパーティングの判断は難しくなります。媒体ごとにタイムゾーンもレポートの列も違うからです。媒体間の比重の決め方は、GoogleとMetaの予算配分のフレームワークで解説しています。

WevionはGoogle、Meta、TikTok、Snapchat、Taboola、Outbrainの広告アカウントを各媒体の公式APIで接続し、データを約15分ごとに同期して、すべてのアカウントの消化額と結果をひとつの画面に表示します。Googleで弱い時間帯が、ほかの媒体でも弱いのかを確認できます。

単一媒体の自動化ルールでは、キャンペーンの停止や有効化、割合での予算の変更、アラートの送信ができ、クールダウンと1日の実行回数の上限も設定できます。クロスプラットフォームルールはベータ版です。広告のスケジュール自体は、Google広告で設定します。

Proプランの14日間トライアルで、自社の広告アカウントで試せます。開始時にカードは不要です。7日目、またはトライアルのクレジットを使い切った場合はそれより前にカードの登録をお願いし、登録した場合のみ14日目から課金が始まります。

まとめ

  • Google広告のデイパーティングには広告のスケジュールを使います。キャンペーンごとに1日最大6枠、15分単位です。
  • スケジュールはアカウントのタイムゾーンで動き、標準のアカウントではタイムゾーンを変更できなくなりました。
  • 個別クリック単価では、時間帯別の入札単価調整は-90%から+900%の範囲です。
  • スマート自動入札は時間帯別の入札単価調整を使いませんが、スケジュールは守ります。時間帯を除外するのはデータが明確なときだけにしましょう。
  • P-MAXは広告のスケジュールを設定できますが、時間帯別の入札単価調整はできません。
  • 時間帯は、クリックではなくCPAかコンバージョン値で、最低4週間分のデータをもとに評価しましょう。

よくあるご質問

The Ad Signal

推測を拒否するメディアバイヤーのための週刊インサイト。1通のメール。シグナルのみ。

広告運用を自動化する準備はできましたか?

すべてのアカウントで一括キャンペーン配信。Proプランで14日間、Wevionを無料でお試しいただけます。開始時にカードは不要です。7日目にカードの登録をお願いし、登録された場合のみ14日目から課金が始まります。