TikTok広告とGoogle広告に使えるChatGPTプロンプト集
Yuki Tanabe
クリエイティブAIストラテジスト
Facebook広告向けのAIプロンプトを紹介するガイドはたくさんありますが、次に気になるのは「TikTokとGoogleはどうなのか」ではないでしょうか。本ガイドでは、今日からコピーして、埋めて、すぐに使えるTikTok広告とGoogle広告のためのChatGPTプロンプトを紹介します。TikTokのフックやUGCブリーフから、文字数制限に収まるレスポンシブ検索広告の見出し、キーワードのグループ分け、除外キーワード、P-MAX(Performance Max)のアセットグループまでカバーしています。
結論: TikTok広告とGoogle広告に効くChatGPTプロンプトは、どれも同じ構成です。役割、前提(オファー、オーディエンス、自社所有のデータ)、厳格な制約(文字数制限、ポリシー、使える訴求)、そして正確な出力形式。TikTok用のプロンプトではフック、話し言葉の台本、クリエイター向けブリーフを出力させます。Google用のプロンプトでは最大30文字の見出し、最大90文字の説明文、キーワードのグループ、除外キーワードのリストを出力させます。どの出力も、広告アカウントに近づける前にポリシー、訴求、文字数をチェックしましょう。
Metaも運用している場合は、Facebook広告に使えるChatGPTプロンプト30選を本記事と並べて開いておいてください。本記事ではそれらを繰り返さず、Metaとフォーマットが最も異なる2つの媒体を扱います。
TikTokとGoogleに専用のプロンプトが必要な理由
Facebookのフィード広告でうまくいくプロンプトは、他の2つの媒体では正反対の理由で失敗します。
TikTokは話し言葉で、縦型で、テンポが速い。 広告の成否は、たいてい動画の最初の数秒で決まります。言葉はテキストブロックで読まれるのではなく、カメラの前の人が話すものです。プロンプトには、実際に人が口にできるフック、構成、セリフを出力させる必要があります。TikTokの仕様では、Spark Ads以外の広告のキャプションはクリック可能なリンク、@メンション、ハッシュタグに対応しておらず、Spark Adsのキャプションは元のオーガニック投稿のものが使われ、表示は最大4行とされています(TikTok広告マネージャー:動画広告の仕様)。
Google検索は短く、意図が起点で、機械が組み立てる。 レスポンシブ検索広告には、最大15個の見出し(各30文字)と最大4個の説明文(各90文字)を設定でき、最低数はそれぞれ3個と2個です(Google広告ヘルプ:レスポンシブ検索広告について)。Googleはそれらを組み合わせて表示するので、どの見出しも他のどの見出しと並んでも意味が通じる必要があります。プロンプトには、ストーリーを語らせるのではなく、厳格な文字数制限とキーワードの意図を守らせる必要があります。
媒体間の予算配分をまだ決めかねているなら、どんなプロンプトよりもTikTok広告とMeta広告のベンチマーク比較から始めるのがおすすめです。
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プロンプトの基本構成
以下のプロンプトはすべて同じ4つのブロックで構成されています。これを押さえれば、自分でもプロンプトを書けるようになります。
- 役割。 ChatGPTに何者として振る舞わせるか。「TikTokのクリエイティブストラテジスト」「Google広告の検索広告スペシャリスト」など。語彙と優先順位が決まります。
- 前提。 オファー、オーディエンス、ランディングページで約束している内容、そして自社所有のデータ。過去の勝ちクリエイティブ、検索語句、集計済みの指標などです。
- 制約。 文字数制限、バリエーションの数、使ってよい訴求、避けるべき言葉、守るべき媒体のポリシー。
- 出力形式。 表、番号付きリスト、文字数の列など。形式を固定すると、出力のチェックも貼り付けも楽になります。
役割:あなたは[TikTokのクリエイティブストラテジスト/Google広告の検索広告スペシャリスト]です。
前提:
商品:[販売しているものを1行で]
オーディエンス:[購入者像と主な悩み]
オファー:[価格、割引、トライアル、配送]
承認済みの訴求:[証明できる訴求のみ]
データ:[自社所有の集計済み指標やエクスポートを貼り付け]
制約:
- [文字数制限、バリエーションの数]
- 統計、レビュー、受賞歴、価格を創作しないこと。
- 使用禁止:[NGワード、競合名、証明できない最上級表現]
出力形式:
[列は〜の表/〜を含む番号付きリスト]
貼り付けてよいもの、いけないもの
自社が所有し、共有が許可されているデータを貼り付けましょう。商品情報、承認済みの訴求、ブランドのトーンに関するメモ、エクスポートした検索語句、広告やキーワード別の消化額、クリック数、コンバージョン数などの集計済みキャンペーン指標です。個人データは含めないでください。顧客の氏名、メールアドレス、電話番号、注文ID、CRMからエクスポートしたものすべてです。代理店としてクライアントのデータをどこかに貼り付ける前に、クライアントやアカウントのデータを外部ツールと共有することについての社内ポリシーを確認しましょう。
TikTok用のプロンプト
プロンプト1:最初の数秒のフック
役割:あなたはダイレクトレスポンス広告を手がける
TikTokのクリエイティブストラテジストです。
前提:
商品:[商品]
オーディエンス:[誰か、年齢層、主な不満]
主なベネフィット:[ベネフィットを1つ]
承認済みの訴求:[リスト]
制約:
- 話し言葉のフックを15個、それぞれ12語以内(日本語なら25文字程度)で書く。
- 5つのタイプに分類する:課題提起、好奇心、逆張り、
実演、「POV」のシチュエーション(各3個)。
- どのフックも、カメラの前で1人が自然に言えるものにする。
- 承認済みリスト以外の訴求は禁止。数字の創作も禁止。
出力形式:
表:フック|タイプ|同じ瞬間に画面に映っているもの
3列目が重要です。TikTokのフックはセリフであると同時に映像でもあります。映像まで求めることで、ChatGPTにスローガンではなくカット単位で考えさせることができます。
プロンプト2:20〜30秒のフル台本
役割:あなたはパフォーマンス広告向けのTikTok台本ライターです。
前提:
商品:[商品]
使うフック:[選んだフックを貼り付け]
見せられる根拠:[実演、ビフォーアフター、使用許可を得たレビュー]
オファーとCTA:[オファー]
制約:
- 自然なペースで読んで20〜30秒。
- 構成:フック、課題、実演、根拠、オファー、CTA。
- わかりやすい話し言葉、短い文、専門用語なし。
- テロップは1枚あたり最大6語(日本語なら12文字程度)。
出力形式:
表:タイムスタンプ|セリフ|テロップ|カットの説明
プロンプト3:Spark Adsのキャプション
Spark Adsは、自社アカウントの投稿や、許可を得たクリエイターのオーガニック投稿を広告として配信するので、キャプションはオーガニック投稿のキャプションそのものです(TikTok広告マネージャー:Spark Adsについて)。クリエイターが投稿する前に書いておきましょう。
役割:あなたは、後にSpark Adsとして配信される
TikTokのオーガニック投稿のキャプションを書くライターです。
前提:
動画の概要:[動画で起きること]
クリエイターのトーン:[カジュアル、面白い、専門家風など]
商品:[商品]
制約:
- キャプション案を8つ、それぞれスマホで4行に収まる長さで。
- ブランドではなく、クリエイター本人の言葉に聞こえるように。
- ハッシュタグは最大3つ、関連するものだけ。
- クリエイターが自分で裏付けられない訴求は禁止。
出力形式:
番号付きリスト:キャプション、ハッシュタグ、合っている理由を1行。
プロンプト4:UGCクリエイター向けブリーフ
役割:あなたはTikTok広告のためにクリエイターへブリーフを渡す
UGCプロデューサーです。
前提:
商品:[商品、使い方]
オーディエンス:[誰か]
テストする訴求軸:[訴求軸を1つ]
撮影するフック:[プロンプト1のフックを3つ貼り付け]
制約:
- クリエイターがスマホで読める1ページのブリーフ。
- 含める項目:目的、キーメッセージ、撮影するフック3つ、必須カット、
言ってよいこと・いけないこと、使用できない訴求、納品物
(尺、9:16フォーマット、テイク数)、使用権についての注記。
- 自社に根拠のない訴求は、すべて「言ってはいけないこと」に入れる。
出力形式:
見出しつきのセクションと箇条書き。
「言ってはいけないこと」のリストこそ、UGCのコンプライアンス問題の大半を防ぐ場所です。クリエイターが「これでニキビが治った」とアドリブで言えば、後から対処しなければならないポリシー問題が生まれます。
プロンプト5:勝ちクリエイティブの横展開
役割:あなたはTikTokのクリエイティブストラテジストです。
前提:過去[期間]の[指標]で上位3本の広告の
書き起こしと集計結果です:
[各広告の書き起こし+消化額、CTR、CPAを貼り付け]
制約:
- 3本の共通点(フックのタイプ、テンポ、根拠の見せ方)を特定する。
- 勝ち要素を残し、変数を1つずつ変えた新しいバリエーションを
6つ提案する。変えた変数を明記する。
出力形式:
表:バリエーション|変えた変数|新しいフック|勝てそうな理由
Google広告用のプロンプト
プロンプト6:レスポンシブ検索広告の見出しと説明文
役割:あなたはGoogle広告の検索広告スペシャリストです。
前提:
広告グループのテーマ:[例:「防水 トレッキングシューズ レディース」]
主要キーワード:[5〜10個を貼り付け]
ランディングページで約束している内容:[ページの内容]
オファー:[価格、配送、返品]
承認済みの訴求:[リスト]
制約:
- 見出しを15個、それぞれスペース込みで30文字以内
(全角文字は2文字として数えるため、日本語なら全角15文字以内)。
- 説明文を4個、それぞれスペース込みで90文字以内
(日本語なら全角45文字以内)。
- どの見出しも、他のどの見出しと並んでも意味が通じること。
- メインキーワードを3つ以上の見出しに含める。
- キーワード、ベネフィット、オファー、根拠、CTAの見出しを混ぜる。
- 見出しに感嘆符は使わない。すべて大文字の単語も使わない。
出力形式:
表:テキスト|文字数|タイプ
Googleの編集基準では、過度な大文字や記号の使用などが制限されているので、最初からクリーンなコピーを求めておきましょう(Google広告ポリシー:編集基準)。
プロンプト7:キーワードのグループ分け
役割:あなたはGoogle広告のアカウント構成のスペシャリストです。
前提:リサーチで集めたキーワードのリストです:
[リストを貼り付け]
制約:
- 検索意図ごとに、テーマを絞った広告グループに分ける。
- 情報収集型、購買検討型、指名検索の意図を分ける。
- 自社のオファー([オファー])に対して広すぎる、または
関係のないキーワードを指摘する。
- 各キーワードにマッチタイプを提案し、理由を1行で添える。
出力形式:
表:広告グループ名|キーワード|意図|推奨マッチタイプ|メモ
プロンプト8:除外キーワード
役割:あなたは無駄な広告費を削減するGoogle広告のスペシャリストです。
前提:
販売しているもの:[商品/サービス]
提供していないもの:[無料版、求人、DIY、卸売など]
ターゲット顧客:[誰か]
制約:
- テーマ別に除外キーワードのリストを作る(求人、無料、DIY、
別商品、情報収集のみ)。
- それぞれに除外の部分一致、フレーズ一致、完全一致を提案する。
- 除外キーワードは類似パターンに一致しないことに注意し、
表記ゆれや単数形・複数形は別々に列挙する。
出力形式:
表:除外キーワード|マッチタイプ|テーマ|理由
最後の制約を入れているのは、除外キーワードは類似パターンに一致しないため、複数形や同義語は個別に追加する必要があるとGoogleが明記しているからです(Google広告ヘルプ:除外キーワードについて)。日本語ならひらがな・カタカナ・漢字の表記ゆれも同様です。こう伝えておかないと、ChatGPTはこの点を忘れがちです。
プロンプト9:検索語句の分析
検索語句レポートをCSVでエクスポートし、必要な列を貼り付けます。
役割:あなたはGoogle広告のアナリストです。
前提:[キャンペーン]の過去[期間]の検索語句レポート:
[貼り付け:検索語句、マッチタイプ、クリック数、費用、コンバージョン]
制約:
- 語句を意図ごとにクラスタリングする。
- 費用が[金額]を超え、コンバージョンがゼロの語句を指摘する。
- 追加すべき新しいキーワードと、除外すべき語句を提案する。
- 指標を創作しないこと。提供された数字だけを使う。
出力形式:
1. クラスタごとの費用合計とコンバージョン合計の表
2. キーワードとして追加(マッチタイプつき)
3. 除外キーワードとして追加(マッチタイプつき)
4. 人の判断が必要な語句とその理由
プロンプト10:P-MAXのアセットグループ
P-MAXのテキストアセットには独自の制限があります。見出しは最大15個(各30文字)、長い見出しは最大5個(各90文字)、説明文は最大5個(各90文字)、ビジネス名は25文字です(Google広告ヘルプ:P-MAXの仕様)。
役割:あなたはP-MAXのアセットグループを作成する
Google広告のスペシャリストです。
前提:
商品カテゴリ:[カテゴリ]
オーディエンスシグナル:[誰か、興味関心、検索テーマ]
オファー:[オファー]
承認済みの訴求:[リスト]
制約:
- 見出しを15個、30文字以内(全角15文字以内)。うち1つ以上は
15文字以内(全角7文字以内)。
- 長い見出しを5個、90文字以内(全角45文字以内)。
- 説明文を5個、90文字以内(全角45文字以内)。
- コピーに合う検索テーマを10個、画像のコンセプトを5個提案する。
出力形式:
アセットの種類ごとに別々の表にし、それぞれに文字数の列を設ける。
プロンプト11:レポートのサマリー
役割:あなたは広告の専門家ではないクライアントに向けて
レポートを書く運用型広告のマネージャーです。
前提:[期間]のTikTokとGoogleの集計結果:
[媒体別・キャンペーン別の消化額、コンバージョン、CPA、ROASと、
前期間の数字を貼り付け]
制約:
- 最大150語(日本語なら300文字程度)。
- 何が変わったか、考えられる理由、次に何をするか。
- 事実と仮説を分ける。提供された数字だけを使う。
出力形式:
見出しつきの短い段落を3つ、その後に次のアクションを箇条書きで3つ。
出力のチェック方法
どの回答も下書きとして扱いましょう。次の3つのチェックで、ほとんどの問題は防げます。
1. 文字数制限。 ChatGPTは文字数を数えるのが苦手です。見出しをスプレッドシートに貼り付けて=LEN(A1)で数えるか、上限を超えたものを受け付けないGoogle広告エディタに貼り付けましょう。日本語、韓国語、中国語などの全角文字は2文字として数えられる点にも注意してください(Google広告ヘルプ)。LENは全角文字も1文字と数えるので、日本語の見出しは結果を2倍にして上限と比べましょう。
2. 訴求。 すべての数字、最上級表現、比較、約束にマーカーを引きましょう。証明できないものは削除します。Googleの不実表示に関するポリシーも、TikTokの誤解を招く虚偽のコンテンツに関するルールも、誰がコピーを書いたかにかかわらず適用されます(Google広告ポリシー:不実表示、TikTok広告ポリシー)。健康、金融などのカテゴリでは、さらに制限が加わります。
3. 媒体への適合。 TikTokの台本は声に出して読み、時間を計りましょう。Googleの見出しはランダムに2つずつ組み合わせて読み、並べても意味が通じるか確認します。特定の順番でしか成り立たない行は書き直しましょう。
チェックを通った下書きを規律立ててテストするには、メディアバイヤーのためのAI広告コピーテストのフレームワークをご活用ください。
汎用チャットボットの限界
ChatGPTは頼れる下書きのパートナーで、本記事もそれを否定するものではありません。限界はコンテキストです。ChatGPTが見られるのは、貼り付けた情報だけです。TikTokやGoogle広告のアカウントを開くことはできず、昨日のエクスポート以降どの広告の単価が下がったかも知らず、予算を変更したりキーワードを停止したりもできません。上記の分析用プロンプトはすべて手作業のエクスポートに依存しており、アカウントが動いた時点で古くなります。
そのすき間を埋めるのが、アカウントに接続するツールです。WevionのAIコパイロットであるWavoは、Meta、Google、TikTok、Snapchat、Taboola、Outbrainにまたがる接続済みのアカウントデータを約15分ごとに同期して扱うので、何もエクスポートせずに検索語句や伸び悩むTikTokのフックについて質問でき、あなたが承認して初めて実行される変更を提案します。本ガイドで作った下書きは、Creative Hubで画像バリエーションにし、一括ローンチ機能で入稿することもできます。選択肢を比較したい方は、AIメディアバイヤー・コパイロットのまとめで各ツールを比較しています。ツールの接続方法で何を確認すべきかは、広告アカウントへのAI接続方法をリスク別にランキングで解説しています。
まとめ
- どこでも同じ構成を使う: 役割、前提、制約、出力形式。
- TikTok用のプロンプトでは、テキストブロックではなくセリフとカットを出力させる: フック、秒数つきの台本、「言ってはいけないこと」のリストつきクリエイター向けブリーフ。
- Google用のプロンプトでは厳格な制限を守らせる: 見出しは30文字、説明文は90文字、レスポンシブ検索広告1件につき最大15個と4個。
- 自社所有のデータを貼り付け、個人データは絶対に貼り付けない。
- 文字数、訴求、適合性を、アップロード前にチェックする。
- 汎用チャットボットはスナップショットで動く。 アカウントの現在の状態についての質問には、アカウントを読み取れるツールを使いましょう。
アカウント接続型を試してみませんか? Proプランの14日間無料トライアルをカード不要で始めて、ご自身のTikTokとGoogleのキャンペーンについてAIコパイロットのWavoに質問してみてください。
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