AgencyAnalyticsの代替ツール:クライアントレポートの6つの選択肢
Marta Kowalczyk
エージェンシー・オペレーションズリード
AgencyAnalyticsの代替ツールを検討する価値があるのは、クライアントへのレポートのあり方が変わったときです。クライアント数が増えた、運用する媒体の組み合わせが変わった、あるいはキャンペーンを運用する場所の近くでレポートしたくなった、といった場合です。AgencyAnalyticsはしっかりしたクライアントレポートプラットフォームなので、どの代替ツールが合うかはランキングではなく、自社がこのどの理由に当てはまるかで決まります。
結論: クライアント単位ではなく、ダッシュボードやデータソースの数で料金が決まるブランド化したクライアントダッシュボードなら、DashThisとSwydoを検討しましょう。AIエージェントを備えた代理店全体のデータ基盤ならWhatagraphです。有料のコネクタを組み合わせた無料のダッシュボードなら、Data StudioとSupermetricsを使います。複数の媒体にまたがってキャンペーンの配信や運用もしたいなら、Wevionはクロスプラットフォームのレポート機能を備えた広告運用プラットフォームです。
このページで扱うのは「AgencyAnalyticsの代わり」という問いです。より広い比較は、クロスアカウントの広告レポートツール、Facebook広告のレポートツール、クロスチャネルの広告分析ツールのガイドをご覧ください。以下の料金はすべて2026年11月時点の各社の公開料金ページから引用しており、変更されることがあります。
AgencyAnalyticsでできることは?
AgencyAnalyticsは自らを「マーケティング代理店のためのクライアントインテリジェンス」と表現しています。多くのマーケティングプラットフォームからクライアントのデータを集め、ダッシュボードと、自動化されたブランド入りのレポートにまとめるツールです。
- 90以上のマーケティング連携。 クライアントごとに接続します。
- ホワイトラベル機能: ブランドのロゴと色、独自ドメイン、独自のメールアドレス、ホワイトラベルのクライアントポータル。
- AI機能: Ask AI、AIによる要約、異常検知、AIツール向けのMCPサーバー。
- クライアント単位の料金: Coreプランは年払いでクライアント1社あたり月20ドルで、25社以上の代理店は営業経由のボリューム料金です。カード不要の14日間トライアルがあります。
サイトで説明されているのは、パフォーマンスの収集、分析、レポートです。広告キャンペーンの作成や編集については説明されておらず、それは各広告媒体で行います。
このガイドを実践へ
6つの広告プラットフォームのキャンペーンを1か所で配信・テスト・拡大。AIコパイロットのWavoがそばでサポートします。14日間無料。
代理店がAgencyAnalyticsの代替ツールを探す理由は?
代理店がツールの比較を始めるのは、ツールが動かなくなったからではなく、たいてい自社の体制に関わる現実的な理由からです。
- 料金体系。 クライアント単位の料金は予測しやすい一方、ダッシュボードやデータソースの数で支払いたい代理店もあります。少ない媒体で運用する小さなクライアントが多い場合は特にそうです。
- 連携。 必要なデータソース、たとえばTaboolaやOutbrainのようなネイティブ広告媒体は、別のツールやコネクタのほうがうまく扱えることがあります。
- データの行き先。 アナリストのいる代理店は、閉じたダッシュボードではなく、スプレッドシート、Data Studio、データウェアハウスにデータを置きたいことがあります。
- レポートだけか、広告運用もか。 レポートとキャンペーンの操作をひとつの場所にまとめ、ツールを切り替えずに気づきを行動につなげたいチームもあります。
- ホワイトラベルの深さ。 自社ドメインでの本格的なクライアントポータルが必要な代理店もあれば、毎月PDFを送るだけの代理店もあります。
6つの代替ツールを比較すると?
次の表は、2026年11月時点で各社のサイトに公開されている情報をもとに、料金の基準と向いている用途をまとめたものです。
| ツール | 向いている用途 | 料金体系(2026年11月) | ホワイトラベル | キャンペーンを配信できるか |
|---|---|---|---|---|
| AgencyAnalytics | クライアントごとのブランド化したポータル | 年払いでクライアント1社あたり月20ドル | あり、ポータルと独自ドメイン | いいえ |
| DashThis | すばやく作れる自動ダッシュボード | ダッシュボードとソースの数、年払いで月44ドルから | あり、全プラン | いいえ |
| Whatagraph | AIエージェントを備えたデータ基盤 | データアカウントごとのクレジット、年払いで月699ユーロから | あり、Maxプラン | いいえ |
| Swydo | クライアントは多く、各社のソースは少ない | 月69ユーロ(年払いは62ユーロ)、10ソースまで込み、以降はソースごと | あり | いいえ |
| Data Studio | 低予算でのカスタムダッシュボード | 無料のツール、有料のPro版、パートナーコネクタは別料金 | レポートのデザインを自由に調整 | いいえ |
| Supermetrics | 広告データをSheetsやBIに移す | 年払いで月39ユーロから、データソースと出力先の数による | レポート画面のツールではない | いいえ |
| Wevion | 広告運用とレポートをまとめる | クライアント単位ではない定額の月額プラン | ポータルなし、PDFとCSVのスケジュールレポート | はい、6つの媒体で |

1. DashThis
DashThisは、代理店と社内チーム向けのマーケティングレポートとダッシュボードのプラットフォームで、30以上のプラットフォームのデータを自動ダッシュボードにまとめます。
料金ページによると、プランは「ダッシュボードとソースを軸に構成」されており、「クライアント単位や連携単位の料金はない」とされています。2026年11月時点で、Individualプランが年払いで月44ドル(ダッシュボード3つ、ソース15)、最上位のBusinessプランが年払いで月279ドル(ダッシュボード25、ソース100)です。独自ドメインを含むホワイトラベル機能は全プランに含まれ、AI Insightsはオプションのアドオンです。
向いている代理店: 一からレポートを作らずに、テンプレートから手早くクライアントダッシュボードを作り、メールで届けたい代理店。
2. Whatagraph
Whatagraphは現在、自らを「エージェント型のマーケティングインテリジェンスプラットフォーム」と呼んでいます。エージェントがテンプレートからレポートを作り、コメントの下書きを書き、クライアントのアカウントを定期的に監視します。
料金ページには、年払いの2つのプランが掲載されています。月699ユーロからのMaxと、個別見積もりのPrimeです。料金はクレジット制で、接続したデータアカウント1つにつき1クレジットかかり、これにエージェントの利用量の区分が加わります。Maxにはホワイトラベルのカスタマイズが含まれ、Primeでは独自ドメインのレポートがアドオンです。ホームページでは60以上のネイティブ連携が紹介されています。
向いている代理店: クライアントをまたいで統制の取れたひとつのデータ基盤を持ちたい、AIエージェントを活用する準備ができている大規模な代理店。
3. Swydo
Swydoは代理店向けのレポートとモニタリングのツールで、すべての機能を含むひとつのプランを、接続したデータソースの数で課金します。
2026年11月時点の料金ページでは、月69ユーロ、年払いなら月62ユーロで、最初の10データソースが含まれ、それ以降はソースごとの単価が段階的に下がります。クライアント、ユーザー、ダッシュボード、レポートの数に上限はありません。38以上の連携、自社ドメインでのホワイトラベル、スケジュールレポート、メールやSlackでのKPIアラートが掲載されています。
向いている代理店: 各社の媒体は少ないがクライアントが多く、ソース単位の料金のほうがクライアント単位の料金より安くなる代理店。
4. Data Studio(旧Looker Studio)
Data Studioは、少し前までLooker Studioと呼ばれていたGoogleのダッシュボードツールで、Googleのドキュメントでは「無料のツール」とされています。有料のData Studio Pro版では、チームワークスペース、スケジュール配信のオプション、管理機能が加わります。
Google広告やGA4のようなGoogleのデータソースは直接つながります。Meta、TikTokなどの広告媒体のデータは通常、第三者が作ったパートナーコネクタ経由で取り込み、その多くは有料です。ネイティブ広告での具体的な手順は、TaboolaとOutbrainをLooker Studioに接続するガイドで紹介しています。
向いている代理店: レポート作りが得意なメンバーがいて、レポートツールの月額料金の代わりにコネクタに予算を回せる代理店。
5. Supermetrics
Supermetricsはレポート画面のツールではなくデータコネクタで、マーケティングデータを、レポートを作るツールに移します。
料金ページには、年払いで月39ユーロのStarter(データソース2、ユーザー1、出力先1)と、年払いで月159ユーロのGrowth(データソース7、ユーザー2)が掲載されています。出力先にはLooker Studio、Google スプレッドシート、Excel、Power BIがあり、BigQueryのようなデータウェアハウスはEnterpriseプランで使えます。
向いている代理店: すでにスプレッドシートやData Studioでレポートしていて、その中に信頼できる広告データを入れたい代理店。
6. Wevion
Wevionはクロスプラットフォームのレポート機能を備えた広告運用プラットフォームで、ホワイトラベルのレポートツールではありません。このリストに入るのは、レポートの課題が実は運用の課題である代理店にとってだけです。
WevionはMeta、Google、TikTok、Snapchat、Taboola、Outbrainの広告アカウントを各媒体の公式APIで接続し、データを約15分ごとに同期して、クライアントごとに専用のワークスペースを用意します。そのため代理店は、すべてのクライアントのキャンペーンのレポートと運用を、ひとつのダッシュボードから行えます。
一括ローンチャーで複数の媒体にまたがってキャンペーンを配信でき、クロスチャネル分析の画面ではすべてのアカウントがひとつの通貨にそろいます。スケジュールレポートは、PDFまたはCSVで毎日、毎週、毎月送れます。手順はクライアント向け広告レポートの自動配信ガイドで解説しています。クライアントポータル、独自ドメイン、独自の送信元アドレスはないので、ブランド化したポータルを提供している代理店は、専用のレポートツールを使い続けましょう。
向いている代理店: レポートとキャンペーンの変更をひとつの場所で行いたい広告運用代理店。
Proプランの14日間トライアルで、自社の広告アカウントで試せます。開始時にカードは不要です。7日目、またはトライアルのクレジットを使い切った場合はそれより前にカードの登録をお願いし、登録した場合のみ14日目から課金が始まります。
料金体系の違いは代理店にどう影響する?
料金ページで最も安いツールが、自社のクライアント構成でも最も安いとは限りません。ベンダーごとに、クライアント、ダッシュボード、接続したデータソースと、数えるものが違うからです。
仮の代理店で考えてみましょう。クライアントが20社、各社にダッシュボードが1つ、1社あたり接続する広告アカウントが3つ(Meta、Google、TikTok)で、データソースは合計60です。
- AgencyAnalytics: 20社 × 20ドル = 年払いで月400ドル。
- DashThis: ダッシュボード20、ソース60はBusinessプランに収まり、年払いで月279ドル。
- Swydo: 10ソースが込みで、追加の50ソースが1つ4.50ユーロで225ユーロ、これに62ユーロを足して、年払いで月約287ユーロ。
構成が変われば順位も変わります。媒体が1つずつの小さなクライアントが40社なら、ソース単位の料金が有利になります。媒体が6つずつのクライアントが10社なら、クライアント単位の料金が有利になります。決める前に、自社のクライアント構成を各社の料金ページで試算し、チームがレポート作りにかけている時間も加えましょう。その時間のほうがソフトウェアより高くつくことはよくあります。その時間をクライアントごとのコストに換算する方法は、Facebook広告運用代行の料金設定ガイドで紹介しています。
まとめ
- AgencyAnalyticsはクライアント単位の料金(2026年11月時点で、年払いでクライアント1社あたり月20ドル)で、ホワイトラベルのクライアントポータルを提供しています。
- DashThisはダッシュボードとソースの数、Swydoはデータソースの数、Whatagraphはデータアカウントごとのクレジットで料金が決まります。
- Data Studio(旧Looker Studio)は無料だが、Google以外の広告媒体のデータには通常、Supermetricsのようなパートナーコネクタが必要です。
- ここで紹介したレポートツールは、いずれもキャンペーンの配信や編集については説明していません。
- Wevionは6つの広告媒体にまたがってキャンペーンの運用とレポートを行えますが、ホワイトラベルのポータルはありません。
- 乗り換える前に、自社のクライアント数とデータソースの数で各社の料金ページで試算します。
さらに探す:
プラットフォーム比較
このトピックの全ガイドを基礎から上級まで整理したpillarページを読む。