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CBOとABOの違い:Meta広告の予算設定はどちらを使うべきか

9 分で読めます
RM

Rafael Moreira

シニア・パフォーマンスマーケター

CBOとABOの違いは、ひとつのキャンペーン予算の広告セット間の配分をMetaに任せるか(CBO)、広告セットごとに固定の予算を持たせるか(ABO)という点にあります。どちらが常に優れているわけではありません。ABOでは配分を自分で管理でき、テストの結果をきれいに読み取れます。CBOでは、その日にコンバージョンが出ているところへMetaが予算を寄せられるので、何が効くかがわかったあとに向いています。

結論: 新しいクリエイティブ、オーディエンス、オファーをテストするとき、各広告セットに決まった額を確実に消化させたいとき、そして新しいアカウントではABOを使います。すでにコンバージョンが出ると実証された広告セットをスケールするときは、CBO(現在のAdvantage+キャンペーン予算)を使います。よくある流れは、ABOでテストし、勝ちパターンをCBOに移すことです。

予算の設定は、アカウント構成の一部です。全体のレイアウトはMeta広告のキャンペーン構成ガイドで解説しています。予算タイプを決めたあとの進め方は、水平スケールと垂直スケールとMeta広告のスケール完全ガイドをご覧ください。

MetaのCBOとABOとは?

CBOとABOは、Metaのキャンペーンで予算をどこに設定し、広告セット間の配分を誰が決めるかを分ける2つの方法です。ABOは広告セット予算の最適化(ad set budget optimisation)の略で、各広告セットが自分の1日の予算または通算予算を持ち、Metaはその広告セットの中だけで消化を最適化します。CBOはキャンペーン予算の最適化(campaign budget optimisation)の略で、キャンペーンにひとつの予算を設定し、Metaがそれを広告セットに振り分けます。

MetaはCBOの名前を何度か変えています。2026年10月時点で、Metaの製品ページではAdvantage+キャンペーン予算、マーケティングAPIのガイドではAdvantageキャンペーン予算と呼ばれています。それでもメディアバイヤーは今もCBOと呼んでいます。ABOには広告マネージャ上の正式な名前はなく、キャンペーン予算をオフにして広告セットに予算を設定するだけです。

それぞれの設定は予算をどう配分するのか?

2つの設定の実質的な違いは予算の配分にあります。予算タイプによって、配分を決めるのがあなたかMetaかが変わるからです。日々の動きは次のとおりです。

ABOでは、 1日の予算が$100の広告セットは、それが一番良い広告セットでも一番悪い広告セットでも、1日に約$100を消化しようとします。Metaは広告マネージャで、より良い機会がある日には1日の予算を最大75%上回って消化することがあり、1週間の消化額は1日の予算の7倍以内に収まると説明しています(Jon Loomerによる解説)。

CBOでは、 Metaがすべての広告セットの結果を読み取り、設定した入札戦略のもとで最も多くの結果を出すと予測した広告セットに予算を移します。ある広告セットが予算の80%を使い、残りの2つにはほとんど回らないこともあります。これは不具合ではなく、設計どおりの動きです。

Metaの製品ページでは、キャンペーン予算を使う条件として3つが挙げられています。すべての広告セットが同じ予算タイプ、同じ入札戦略、標準配信を使うことです。広告セットごとに異なる入札戦略が必要なら、ABOか別々のキャンペーンを使う必要があります。

CBOとABOの比較表

テストやスケールを計画するときに特に重要な点で、2つの設定を比べると次のようになります。

ABO(広告セット予算)CBO(Advantage+キャンペーン予算)
予算の設定場所各広告セットキャンペーン
配分を決めるのはあなたMeta
向いている用途クリエイティブ、オーディエンス、オファーのテスト実績のある広告セットのスケール
広告セットごとの消化額予測しやすい偏りがあり、ほぼゼロになることも
入札戦略広告セットごとに変えられるすべての広告セットで共通
広告セット単位の管理予算そのもの任意の消化額の下限と上限
予算の変更広告セットを1つずつ1つの数字でキャンペーン全体が動く
主なリスク成果の悪い広告セットに長く払い続ける良い広告セットに予算が回らない

ABOが向いているのはどんなときか?

ABOが向いているのは、結果を公平に比べるために、各広告セットに決まった額を消化させる必要があるときです。次の3つの場面が当てはまります。

テスト。 クリエイティブやオーディエンスのテストは、すべてのバリエーションに判断できるだけの予算が回って初めて成り立ちます。CBOでは、Metaが最初の数時間で有望そうな広告セットを決めてしまい、ほかのバリエーションにチャンスが来る前に予算を絞ってしまうことがあります。Meta広告のクリエイティブテストのフレームワークは、この考え方をもとにテストを組み立てています。

オーディエンスごとの厳密な予算。 成果ではなく、ビジネス上の都合で決まる予算もあります。クライアントがリターゲティング、特定の国、特定の商品ラインに決まった額を求めることもあるでしょう。ABOならその数字を守れます。

新しいアカウント。 コンバージョンの履歴がないと、Metaには配分の判断材料がほとんどありません。ABOなら、ピクセルがデータを集める間も予算を分散させておけます。

ABOのコストは時間です。成果の悪い広告セットをいつ止め、良い広告セットをいつ伸ばすかを自分で決めるので、結果を確認して手を動かす必要があります。そこで役立つのが予算最適化のルールです。

CBOが向いているのはどんなときか?

CBOが向いているのは、コンバージョンが出ると実証された広告セットがそろい、その中で最も安く結果が取れるところをMetaに追いかけてほしいときです。オークションの状況に合わせて1日の中でも予算が動き、これは手作業ではまねできません。

CBOはブロードなオーディエンスにも合っています。広告セットの違いが細かいターゲティングではなく主にクリエイティブにあるなら、Metaはその週に成果の出ている組み合わせに予算を寄せられます。広告セットの数を減らして1つあたりを大きくすると、コンバージョンも早く集まり、後述の学習フェーズにも有利です。

さらに、CBOはスケールを簡単にします。キャンペーン予算を1つ上げるのは、5回ではなく1回の変更で済みます。どのくらいのペースで上げるかは、広告費を安全にスケールするためのガードレールのガイドで解説しています。

広告セットの消化額の下限と上限はどう機能するのか?

広告セットの消化額の上限と下限は、完全なABOと完全なCBOの中間にある管理機能で、キャンペーン予算を保ったまま、個々の広告セットに上限をかけたり、消化を確保したりできます。Metaでは、キャンペーン予算を使うキャンペーン内のどの広告セットにも、下限、上限、またはその両方を設定できます。

MetaのマーケティングAPIのガイドには、知っておきたい点が2つあります。1つは、下限はできる限り守るという目安であって保証ではないことです。Metaは下限に届くよう努めますが、届かないこともあります。もう1つは、広告セットが70を超えるキャンペーンでは、入札戦略の変更もキャンペーン予算のオフもできないことです。大きな構成は配信前に計画しておきましょう。

上限は、ある広告セットが予算をすべて使ってしまうのを防ぐために使います。たとえばリターゲティングは、どのみち購入する人に届くため安く見えがちです。下限は、新しい広告セットにデータを集めるだけの予算を回すときなど、短い期間に限って使いましょう。すべての広告セットに下限を設定しているなら、それは手間が増えただけのABOです。

広告セット予算の共有とは?

広告セット予算の共有は、広告セット予算を手放さずに、ABOのキャンペーンに少しだけCBOの動きを加えるMetaの新しいオプションです。Metaの広告セット予算の共有ガイドによると、2026年10月時点で、広告セットは1日の予算の最大20%を同じキャンペーン内のほかの広告セットと共有できます。

ガイドには条件も挙げられています。1日の予算でしか使えないこと、キャンペーン内のすべての広告セットが同じ入札戦略を使うこと、キャンペーン予算とは併用できないこと、新規作成または複製したキャンペーンに適用されることです。これを前提に計画する前に、自分の広告マネージャでこのオプションがどう表示されるかを確認しましょう。すべての広告セットに決まった額をきっちり消化させたいテストでは、共有はオフにしておきます。

テストからスケールへの流れとは?

多くのメディアバイヤーは両方を使います。ABOでテストし、実証された勝ちパターンをスケール用のCBOキャンペーンに移します。手順は次のとおりです。

  1. テストキャンペーンをABOで配信する。 広告セットごとに変数は1つ、予算は均等、入札戦略は同じにします。
  2. 配信前に判断の基準を決める。 たとえば、一定額を消化した時点での目標の結果単価です。
  3. 成果の悪いものを止め、良いものは配信を続ける。 テスト中に勝ちパターンの予算を急に上げず、テストを最後まで終えます。
  4. 勝ちパターンを、キャンペーン予算を使うスケール用のキャンペーンに複製する。 それぞれが学習できるよう、広告セットの数は少なくします。
  5. キャンペーン予算を段階的に上げる。 変更のたびに結果単価を確認します。
  6. テストを続ける。 新しいクリエイティブはスケール用のキャンペーンに直接入れず、ABOに戻します。

同じパターンはTikTokでも使えます。TikTokではキャンペーン予算最適化が広告グループをまたいでCBOの役割を果たします。詳しくはTikTok広告のキャンペーン構成ガイドをご覧ください。

CBOとABOは学習フェーズにどう影響するのか?

学習フェーズはどちらの設定でも広告セット単位で起きるので、予算タイプが変えるのは学習が起きるかどうかではなく、各広告セットがデータを集める速さです。Metaの学習制限のヘルプページによると、最後の大幅な編集から1週間で約50件の最適化イベントを得られる見込みが低い広告セットは、学習制限と表示されます。

ABOでは、どの広告セットがその数に届くかを予算÷想定の結果単価で見積もれます。CBOでは、Metaが優先度を下げた広告セットはそこに届かないこともありますが、ほかの広告セットが届いていれば問題ありません。

予算の変更も影響します。Metaの大幅な編集に関するページでは、予算の変更は、その大きさによっては学習フェーズが再開する編集に含まれています。CBOでは1回の編集がすべての広告セットに一度に影響するので、予算は適度な幅で段階的に上げましょう。学習フェーズを早く抜ける方法は、学習フェーズのガイドで解説しています。

CBOとABOでよくある失敗は?

Metaの予算に関する失敗の多くは、もう一方の設定のほうが得意な仕事に、片方の設定を使ってしまうことから生じます。次の点に注意しましょう。

  • CBOの中でテストし、 予算がほとんど回らなかったバリエーションを評価してしまう。
  • 1つのキャンペーン予算に広告セットが多すぎて、 どれも週50件のイベントに届かない。
  • 規模が大きく異なるオーディエンスを 1つのCBOキャンペーンに混ぜ、大きいほうがすべてを取ってしまう。
  • すべての広告セットに下限を設定し、 CBOを使う意味がなくなる。
  • 配信中のABOキャンペーンをCBOに切り替える。 本来は勝ちパターンを新しいキャンペーンに複製すべきです。
  • キャンペーンに1週間分のデータがたまる前に、 Metaが予算を回さなくなったその日に広告セットを停止する。

Wevionが役立つ場面

複数のアカウントでテストとスケールの流れを回すと、毎日入稿し、確認し、調整する広告セットが大量になり、その作業はつい後回しになりがちです。

WevionはMeta、Google、TikTok、Taboola、Snapchat、Outbrainの広告アカウントを各媒体の公式APIで接続し、データを約15分ごとに同期して、すべてのアカウントの広告費と結果をひとつの画面に表示します。テスト用とスケール用のキャンペーンを並べて比較できます。

一括ローンチャーを使えば、ABOのテスト一式をひとつのグリッドから作成でき、テンプレートですべての広告セットに同じ設定を適用できます。単一媒体の自動化ルールでは、成果の悪い広告セットの停止、広告セットの有効化、予算の変更、アラートの送信ができます。Meta、Google、TikTokの間でも予算を動かすなら、ベータ版のクロスプラットフォームルールを使えます。

Proプランの14日間トライアルで、自社の広告アカウントで試せます。開始時にカードは不要です。7日目、またはトライアルのクレジットを使い切った場合はそれより前にカードの登録をお願いし、登録した場合のみ14日目から課金が始まります。

まとめ

  • ABOは広告セットごとに予算を設定します。CBO(現在のAdvantage+キャンペーン予算)はキャンペーンにひとつの予算を設定し、配分をMetaに任せます。
  • ABOは、テスト、オーディエンスごとの厳密な予算、新しいアカウントに使います。
  • CBOは、実績のある広告セット、特にブロードな広告セットのスケールに使い、キャンペーンあたりの広告セットは少なくします。
  • 広告セットの下限は目安にすぎません。上限はリターゲティングを抑えるのに使い、下限は短期間だけ使います。
  • 広告セット予算の共有を使うと、ABOの広告セットが1日の予算の最大20%を共有できます。
  • ABOでテストし、勝ちパターンをCBOに複製し、予算は適度な幅で段階的に上げましょう。
編集注記:この比較は、上記の日付時点で確認された公開情報、製品ドキュメント、および価格ページに基づいています。Wevionはこの記事の発行者です。意思決定の前に、各ベンダーの最新の価格と機能を直接確認することをお勧めします。

よくあるご質問

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