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MetaのキャンペーンをTikTokとGoogleにコピーする:項目別の対応表

更新日 12 分で読めます
RM

Rafael Moreira

シニア・パフォーマンスマーケター

Metaのキャンペーンが勝ち始めて「キャンペーン TikTok 複製」と検索したなら、まず知っておくべきことがあります。「別の媒体にコピー」ボタンを持つ広告媒体はありません。Meta、TikTok、Googleはそれぞれ独自の構造でキャンペーンを保存しており、目的、階層、入札戦略の名前、クリエイティブの仕様もそれぞれ違います。媒体をまたいで移せるのは、キャンペーンのロジックです。オファー、オーディエンスの考え方、クリエイティブの切り口、そして計測です。本ガイドでは、Metaの各項目をTikTokとGoogleの対応項目に対応づけ、移すべきでないものを指摘し、最後にローンチ前のチェックリストを紹介します。

結論

FacebookのキャンペーンをGoogle広告やTikTokにコピーするには、書き出すのではなく作り直します。Metaの目的を最も近いTikTokの目的とGoogleのキャンペーン目標に対応づけ、広告セットの設定をTikTokの広告グループやGoogleのアセットグループに移し、オーディエンスは各媒体の中で作り直し、クリエイティブは各仕様に合わせて再編集し、ローンチ前に各媒体のピクセルとサーバーサイドのイベントを設定しましょう。

Wevionは、Meta、Google、TikTok、Taboola、Snapchat、Outbrainに公式APIで接続し、約15分ごとにひとつの画面へ同期する広告運用プラットフォームです。その共通データの上に、一括ローンチ機能、あなたが承認するルール、利益計測(ベータ版)、そしてAIコパイロットのWavoを備えています。

1回の再ローンチの全体像を知りたい場合は、ドロップシッパーが勝ち商品を新しいチャネルで再ローンチした事例で順を追って解説しています。本記事は、作業中に開いておくための対応表です。

なぜ媒体をまたいだネイティブのコピー機能がないのか?

クロスプラットフォームのキャンペーン対応づけが手作業になるのは、媒体ごとにキャンペーンの定義が異なり、APIが求める項目も違うからです。MetaのマーケティングAPIには6つの成果目的があり、TikTokは目的を「認知」「検討」「コンバージョン」に分類し、Googleは目標を検索やP-MAXなどのキャンペーンタイプと結びつけています。Metaにある項目がほかの媒体には存在しないこともあり、文字どおりにコピーすれば失敗するか、誤った結果になります。

だからこそ、作り直しは丁寧に行う価値があります。勝っているMetaのキャンペーンは、判断の束です。誰をターゲットにし、何を約束し、どう見せ、どう計測するか。判断はうまく移せますが、設定はほとんど移せません。

Meta、TikTok、Googleで目的はどう対応するか?

目的は名前ではなく意図で対応づけます。Metaのキャンペーンが買っていたのと同じ成果に最適化する、TikTokとGoogleの目的を選びましょう。Metaの6つの成果目的はキャンペーンのリファレンス、TikTokの目的は適切な目的の選び方、Googleの目標はキャンペーン目標のページに基づいています。

Metaの目的TikTokの目的Googleの目標とキャンペーンタイプ
認知度リーチYouTubeのリーチ、視聴回数、エンゲージメント(動画、デマンド ジェネレーション)
トラフィックトラフィックウェブサイトのトラフィック(検索、デマンド ジェネレーション、ディスプレイ)
エンゲージメント動画視聴数またはコミュニティインタラクションYouTubeのリーチ、視聴回数、エンゲージメント
リードリード生成見込み顧客の獲得(P-MAX、検索)
アプリの宣伝アプリプロモーションアプリのプロモーション(アプリキャンペーン)
売上売上販売促進(P-MAX、検索、ショッピング)

勝ちキャンペーンをコピーするECブランドの多くにとって、関係するのは「売上」の行です。Googleでは、P-MAXは「販売促進」と「見込み顧客の獲得」で選べます。すでに需要があり、キーワードを管理したい場合は検索キャンペーンが適しています。

キャンペーンの構成はどう置き換わるか?

3つの媒体はいずれも3階層ですが、中間の階層の役割が違います。Metaのキャンペーン構成のドキュメントでは、目的はキャンペーン単位、予算、スケジュール、入札、オーディエンスは広告セット単位で設定し、クリエイティブは広告に置きます。TikTokのキャンペーン設定ガイドでは、目的、名前、予算をキャンペーン単位で設定し、その下に広告グループと広告があります。

MetaTikTokGoogle 検索Google P-MAX
キャンペーン:目的キャンペーン:目的、予算オプションキャンペーン:目標、予算、ネットワーク、地域キャンペーン:目標、予算、地域
広告セット:オーディエンス、配置、予算、入札、スケジュール広告グループ:ターゲティング、配置、予算、入札、スケジュール広告グループ:1つのテーマに沿ったキーワードアセットグループ:アセットとオーディエンスシグナル
広告:クリエイティブ広告:クリエイティブ広告:レスポンシブ検索広告Googleがアセットを組み合わせる

Googleのアカウント構成のガイドでは、各広告グループは狭いテーマに沿うべきだとしています。P-MAXのアセットグループは、1つのテーマに沿った画像、テキスト、ロゴ、動画の集まりで、Googleがそれらを組み合わせて広告を作ります。つまり、3つの広告を持つMetaの広告セットは、通常TikTokでは3つの広告を持つ1つの広告グループになりますが、P-MAXではすべてのアセットをまとめた1つのアセットグループになります。媒体ごとの詳細は、Meta広告のキャンペーン構成ガイドとTikTok広告のキャンペーン構成ガイドをご覧ください。

予算と入札はどう移すべきか?

予算と入札はコピーせず、設定し直すべきです。媒体ごとに独自のオークションと学習期間があるからです。Metaの数字は「1件の成果にいくらの価値があるか」の参考にとどめ、各媒体で学習に十分なコンバージョンを集められるように予算を設定しましょう。

設定MetaTikTokGoogle P-MAX
キャンペーン予算Advantageキャンペーン予算(キャンペーン単位)または広告セット予算キャンペーン予算オプションまたは広告グループ予算キャンペーン予算
消化重視の入札最小単価(上限なし)最大配信(Maximum Results)コンバージョン数の最大化またはコンバージョン値の最大化
単価の目標単価上限目標成果単価(Target cost per result)任意で目標コンバージョン単価
価値の目標最低ROAS目的ごとの選択肢を確認任意で目標広告費用対効果(ROAS)

Metaの入札戦略のドキュメントには、単価上限は目標であってMetaが維持を保証するものではないと書かれています。TikTokの入札戦略の記事にはMaximum ResultsとTarget cost per resultが挙げられており、GoogleのP-MAXのページでは、任意でROASやCPAの目標を設定できるスマート自動入札が説明されています。妥当なパターンは、まず消化重視でローンチし、新しいキャンペーンに独自のデータが溜まってから単価やROASの目標を加えることです。

オーディエンスはどう置き換わるか?

オーディエンスは各媒体の中で作り直す必要があります。類似オーディエンスやカスタムオーディエンスは、それを作ったアカウントの中にしか存在しないからです。購入者、サイト訪問者、エンゲージした視聴者といったオーディエンスの考え方は移せますが、オーディエンスそのものは移せません。

MetaのオーディエンスTikTokでの対応Googleでの対応
カスタムオーディエンス(顧客リスト、サイト訪問者)カスタムオーディエンス(顧客ファイル、ウェブサイトトラフィック)オーディエンスシグナル:自社データ(顧客リスト、ウェブサイト訪問者)
類似オーディエンス(国の1%〜20%)類似オーディエンス:狭い、バランス、広い類似オーディエンスはなし:シグナルがP-MAXを方向づける
興味・関心TikTok独自のターゲティング項目で作り直すカスタムセグメント(キーワード、URL、アプリ)

Metaの類似オーディエンスのドキュメントでは、ソースオーディエンスに1つの国から少なくとも100人が必要です。TikTokの類似オーディエンスの記事には3つのサイズ(狭い、バランス、広い)があり、ソースは最低1,000人です。Googleのオーディエンスシグナルのページでは、シグナルは任意であり、コンバージョンの見込みが高ければP-MAXはシグナル外のユーザーにも広告を表示する場合があるとしています。つまりGoogleでは、Metaの類似オーディエンスは柵ではなくヒントになります。

配置はどう対応するか?

配置は最も誤ってコピーされやすい項目です。媒体ごとに広告枠が違うからです。Metaのキャンペーン構成のドキュメントによると、Meta広告はFacebook、Instagram、Messenger、WhatsAppに表示されます。TikTokの配置に関する記事はTikTokとTikTok Ad Network(旧TikTok Pangle)を対象としており、広告グループの作成後は配置を変更できないとしています。P-MAXは1つのキャンペーンで、YouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、マップに配信されます。

私たちのおすすめは次のとおりです。Metaの勝ちクリエイティブがリール向けに作られていたなら、TikTokではまずTikTokの配置だけに絞り、メインの配置にデータが溜まってからAd Networkを検討します。Googleでは、P-MAXがチャネルを選ぶことを受け入れ、キーワードを管理したい場合は検索キャンペーンを併用しましょう。

クリエイティブの仕様はどう変わるか?

コピーしたキャンペーンの勝敗を分けるのはクリエイティブで、媒体ごとに求める形やテキストの長さが違います。4:5のフィード動画や長いメインテキストはMetaでは問題なくても、ほかの媒体では違和感が出ます。

仕様Meta(Facebookフィード動画)TikTok(インフィード動画)Google P-MAX
主なアスペクト比4:5を推奨9:16を推奨、1:1と16:9も可画像は1.91:1と1:1が必須、4:5は任意。動画は16:9、1:1、9:16
動画の長さ1秒〜241分最長10分10秒以上
テキストメインテキスト50〜150文字、見出し27文字表示名は最大20文字(ラテン文字)見出し最大30文字、長い見出し最大90文字、説明文最大90文字
ブランド名Facebookページ名表示名ビジネス名 最大25文字

出典:Metaの動画広告ガイド、TikTokの動画広告の仕様、GoogleのP-MAXのアセット仕様。Googleはアセットグループごとに少なくとも見出し3つ、長い見出し1つ、説明文2つを求めており、動画を追加しないとGoogleが自動で生成する場合があります。そうならないように、自分で9:16、1:1、16:9の動画をアップロードしましょう。なお、文字数の上限は英語などの半角文字を基準にしたもので、日本語などの全角文字は2文字分として数えられる場合があります。

計測はどう作り直すか?

各キャンペーンは自分の媒体のコンバージョンデータで最適化するため、計測はローンチ前に媒体ごとに設定する必要があります。パターンはどこでも同じです。ブラウザのタグとサーバーサイドのデータ送信を組み合わせ、重複を排除します。

レイヤーMetaTikTokGoogle
ブラウザのタグMetaピクセルTikTokピクセルGoogleタグ
サーバーまたはファーストパーティデータコンバージョンAPIイベントAPI拡張コンバージョン
クリック計測とUTM広告のURLパラメータUTMの自動付与と__CAMPAIGN_NAME__、__AID_NAME__、__CID_NAME__自動タグ設定によるGCLID

MetaのコンバージョンAPIのドキュメントによると、サーバーイベントはピクセルのイベントと同じように処理されます。TikTokは、共通のevent_idによるイベントの重複排除を行ったうえで、ピクセルと併せてイベントAPIを導入することを推奨しています。Googleの拡張コンバージョンはハッシュ化したファーストパーティデータを送信し、自動タグ設定はすべてのクリックにGCLIDを付与します。TikTokのUTMの記事にはマクロの一覧があります。__AID_NAME__は広告グループ名、__CID_NAME__はクリエイティブ名である点に注意してください。

3つの媒体すべてでutm_sourceとutm_mediumの値を統一し、分析ツールで同じ条件同士を比べられるようにしましょう。完全なテンプレートは有料広告のUTM計測の仕組みづくりのガイドにあります。

コピーの命名はどうするか?

命名は、コピーが元のMetaキャンペーンにひと目でたどれるようにすべきです。媒体をまたいで1つの規則を使い、最初のトークンを媒体名にして、すべての名前に同じコンセプトIDを入れます。例えば、META_US_Sales_Concept14_Broadに対してTT_US_Sales_Concept14_Broadとします。TikTokではキャンペーン名を最大512文字まで付けられるので、長さが問題になることはまずありません。問題は一貫性です。Facebook広告の命名規則は、プレフィックスを変えるだけでどの媒体でも使えます。

コピーすべきでないものは?

Metaの設定の中には、ほかの媒体では成り立たない前提を含むものがあり、それをコピーすると問題が何週間も隠れてしまいます。次のものは置いていきましょう。

  • 予算をそのまま移すこと。 新しい媒体には独自の学習用予算が必要です。
  • 入札額と単価上限。 Metaのデータではなく、新しいデータから設定します。
  • 興味関心の組み合わせ。 興味関心の分類は媒体ごとに違います。広めに始めるか、自社データを使いましょう。
  • フィード前提のクリエイティブ。 TikTok向けには9:16に再編集し、Googleには必要な比率をすべて追加します。
  • メインテキスト。 TikTokのキャプションは短く、プラットフォームになじむ文体が基本です。Googleでは30文字の見出しが必要です。
  • ベンチマークとしてのMetaのアトリビューション。 媒体ごとにアトリビューションの方法が違うので、ストアの注文で比較しましょう。

ローンチ前のチェックリスト

コピーしたキャンペーンを公開する前に、媒体ごとに次のリストを確認してください。

  1. 目的がMetaキャンペーンの意図と一致している(「売上」は「売上」のまま)。
  2. ピクセルとサーバーサイドのイベントが発火し、重複排除されている。
  3. ソースオーディエンスがアップロードされ、類似オーディエンスやシグナルが作成されている。
  4. クリエイティブが各媒体の比率とテキストの上限に合わせて編集されている。
  5. 配置を意図して選んでいる(TikTokはあとから変更できない)。
  6. 予算が学習に足りる規模で、入札は消化重視から始めている。
  7. 名前とUTMが、共通のコンセプトIDを含む1つの規則に沿っている。
  8. 最終確認のため、キャンペーンを一時停止の状態でローンチしている。

Wevionの役割

Wevionにはワンクリックで媒体をまたいでコピーする機能はありません。この点ははっきりお伝えしておきます。Wevionの一括ローンチ機能ができるのは、1つのグリッドからMeta、Google、TikTok、Taboola、Snapchat、Outbrainにキャンペーン、広告グループ、広告を作成することです。すべての行でバリデーションが行われ、一時停止の状態でローンチすることもできます。グリッドは一度に1つの媒体で動作します。TikTokの行を作ってローンチし、次にGoogleに切り替えます。テンプレートを使えば勝っている構成を保存して再利用でき、手順は6つの媒体にキャンペーンを一括ローンチする方法のガイドで紹介しています。

コピーが動き始めると、すべての媒体が約15分ごとにひとつの画面へ同期されるので、元のMetaキャンペーンとTikTok版、Google版を並べて比較できます。AIコパイロットのWavoは、成績の良いコピーへの予算移動などの変更を提案できます。あなたが承認するまで何も変わりません。Proプランからは、MCPサーバーとCLIを使って、自社のスクリプトやAIアシスタントから同じデータを扱えます。運用モデル全体については、複数の広告媒体を一元管理する方法をお読みください。

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まとめ

  • MetaのキャンペーンをTikTokやGoogleにコピーできる媒体はありません。項目ごとに作り直します。
  • 目的は意図で対応づけ、中間の階層が違うことを覚えておきましょう。広告セット、広告グループ、アセットグループです。
  • 予算と入札は設定し直し、オーディエンスは各媒体の中で作り直し、Googleのオーディエンスはシグナルとして扱いましょう。
  • クリエイティブはTikTok向けに9:16へ、Google向けには必要なすべての比率へ再編集しましょう。
  • ローンチ前に、各媒体のピクセルとサーバーサイドのイベントを、重複排除したうえで設定しましょう。
  • すべてのコピーで、共通のコンセプトIDを含む1つの命名規則とUTM規則を使いましょう。

出典(公式のヘルプページと開発者向けページ、2026年10月22日確認):Meta キャンペーンの目的、キャンペーン構成、Advantageキャンペーン予算、入札戦略、類似オーディエンス、コンバージョンAPI、動画の仕様。TikTok 目的、キャンペーン設定、入札、類似オーディエンス、配置、動画の仕様、イベントAPI、重複排除、UTMパラメータ。Google キャンペーン目標、アカウント構成、P-MAX、オーディエンスシグナル、アセットの仕様、拡張コンバージョン、自動タグ設定。

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